焼き釜がこんなに長いのも当たり前田のクラッカー~愛菓子案内人 VOL019
今回の『愛菓子案内人』は、
昔、「てなもんや三度笠」というのテレビ番組で、藤田まことさん扮するあんかけの時次郎が毎回、「俺がこんなに強いのも、当たり前田のクラッカー」という有名なセリフがありましたが、これを作られてるのは、大阪・堺市の前田クラッカーさんです。
前田クラッカーさんは原料はもちろん良質なものを使っていますが、焼き方が独特なんです。
まっすぐな、50メートル以上のオーブンでないとクラッカーは焼けないのです。
50メートルず~~っと焼いてるわけですね。かなり長い間焼くのですけど、そうしないと独特のサクサク感が出ないのです。
クラッカーメーカーはこうした50メートルという長いオーブンを焼き器がいるので、日本では10社もないくらいです。
製造方法も独特で、その焼き方は企業秘密です。
さて「てなもんや三度笠」。
昭和37年(1962年)5月から昭和43年(1968年)3月まで、毎週日曜日の夕方6時からの30分番組として放送されました。
6年間の平均視聴率が関東で26.6%、関西で37.5%。最高視聴率は関東42.9%、関西64.8%と言いますから、国民の半分以上が見ていたということになります。
この番組、実は前田製菓さんが1社でスポンサーとなっていて、だからこそ番組内で「当たり前田のクラッカー」というセリフも使えたんです。
現在ではこういう一社だけが番組のスポンサーを務めるというのはあまり見られませんが、
「当たり前田のクラッカー」は広告業界などでも、今なお大成功を収めたコンテンツ型広告の例として取り上げられています。
主役のあんかけの時次郎を演じた藤田まことさんは、この番組が出世作となりました。
時次郎と一緒に旅をする僧侶、珍念は白木みのるさん。
後に香山武彦さん演じる大食らいの元力士、駒下駄茂兵衛の三人で、
「知恵は珍念、力は茂兵衛、顔の長いは時次郎」というのもありましたね。
名セリフと言えば、
斬られ役だった原哲男さんの「誰がカバやねん!」もこの番組から生まれています。
ルーキー新一さん演じる、丁稚ちょろ松の「いや~ん、いや~ん」、
舌で刀を舐め回す不気味な浪人、蛇口一角を演じた財津一郎さんの、「キビシィ~ッ!!」や「ちょ~だぁ~い!!」などは流行語になりました。
他にも京唄子・鳳啓助、柳家金語楼、茶川一郎、芦屋雁之助、里見浩太郎、水前寺清子、三波伸介、伊東四朗、横山やすし・西川きよしなどなど幅広いゲストや準レギュラー陣も見もので、、、
と、話が止まりませんね。
ともあれ、クラッカーと聞けば「あたり前田のクラッカー」という結びつきを日本人に根付かせた前田製菓さん。
さくさくした食感は高齢の方にも違和感なく美味しく味わってもらえる逸品です。
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