京土産の定番はポルトガルからやってきた~愛菓子案内人 VOL012
今回の『愛菓子案内人』は、そばぼうろの話です。
ぼうろと聞いて、「乳ボーロ」「たまごボーロ」「ミルクボーロ」「衛生ボーロ」「ベビーボーロ」など、まん丸な小さな粒を想像される方も多いと思います。
サクッとした食感と口の中で溶けて広がるやわらかな甘さで、離乳食としても人気のお菓子ですね。
今回ご紹介するのはクッキーのように丸く平たい佐賀の「丸ぼうろ」、そして京土産の定番として知られ、花形が特徴的な「そばぼうろ」。
南蛮貿易で16世紀に日本に伝来したものが、銘菓として定着した元祖「ぼうろ」です。
これは京都でよく作られている「そばぼうろ」と言いますそばぼうろの「ぼうろ」というのはポルトガル語で「お菓子」の意味です。
佐賀の「丸ぼうろ」というお菓子があるんですけれども、南蛮渡来で日本に伝来してきたとき、丸いポルトガルのお菓子ということで、丸ぼうろ。
それが京都に入ってそばぼうろ、となっております。このそばぼうろっていうのは小麦粉と卵を型に入れて焼いております。
型も多分二つ位しかないと思います。大きな型と小さな型の二つですね。
味はそばぼうろ屋さんの中で若干の差はありますが、ほとんど同じと思って頂いても良いかと思います。
このそばぼうろメーカーさんはそばぼうろだけしか作っていません。
これだけでお菓子屋さんやっているんですよ?
他の例えばかりんとう屋さんは野菜かりんとう作ったり、白かりんとう作ったりで色々な試行錯誤しているのに。
そばぼうろ屋さんはそばぼうろだけ力を入れているという。もう素晴らしいですよね。
まさに一球入魂の商品。
ひとつの味を守り続けるというのは、歴史と伝統の町 京都の気風を感じますね。
それだけで経営が成り立つというのも、国内や海外からの多くの観光客が京みやげの定番として購入されることや、地元の方々も、ずっと変わらない味として愛しているということなんでしょうね。
最近では海外のお客様が日本の地方文化を求めて、有名な観光地でないところへ出向いたり、日本ならではの昔からの風景を楽しんだりと、ニッチな観光を楽しむ傾向になってきました。
地元ではあたりまえのものでも、海外の観光客にとっては非常に興味深く、目新しいものばかり。
日本の良さを外国人から教えられる機会も増えて、日本の地方の良さが改めて見直されてきています。
貴店で地方特産品のイベントなどをされる時、その地方で愛されているお菓子も並べてください。お客様の笑顔が広がります。
お菓子は人を笑顔にする万国共通の最強アイテムです。
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