『おかきとおせんべいの違いを知っていますか』~愛菓子案内人 VOL003
今回の『愛菓子案内人』は、おかきとおせんべいの話です。
さて、おやつやおつまみに定番の米菓、おかきとおせんべいはなにが違うのでしょうか?
これは米菓です。お米の菓子と書きます。
こっちは「おせんべい」っていうんです。こっちは「おかき」っていいます。その差はなんでしょうか? 原料の米の差です。
おせんべいはうるち米で作ります。
おかきはもち米で作ります。食べた食感も違います。
米どころの新潟が一番の産地ですね。あとは福井県とか栃木、群馬なんかの新潟に隣接している県。
むこうには米菓屋さんがすんごく多くて、スーパーなんかに行くと関西のスーパーの棚取りの三倍くらいの米菓が並んでいます。
それくらいたくさん、新潟、福井、北関東には米菓屋さんが群生しています。草加せんべいっていうのは埼玉県草加市の近所で作り始めたおせんべいで、ご存知のように硬いです。とても食感が硬い。
下手したら歯が割れるような硬さですけれども、むこうの方々はそれが大好きですね。愛知県の海側にはえびせん屋さん。これも山ほどあります。
同じ現象が東北の南部せんべい。
これはほとんど関西では見かけないんですけども東北行ったら南部せんべいだけで、ゴマ南部せんべいとか明太子南部せんべいとか、海苔南部せんべいとか。
三尺一本全部南部せんべい! 愛知県行くと全部えびせんべい!そんなにぎょうさん米菓いるか~?といつも思うのですけどね。
でもそれで納得してはるみたいです。
さすがは米どころの新潟。年間66万トン、国内一の生産量を誇りますから、おかきやおせんべいの原料には事欠きません。
ちなみに二位は北海道で63万トン。三位は秋田の53万トン。山形、茨城、宮城、福島と東北・北関東に集中します。
三尺棚一本使ってずらっと並べられるおせんべい、種類も味も多種多彩です。
地域によって人気の米菓が異なるというのもそれぞれの土地の特徴や文化が感じられて興味深いですね。
おかきは古くは「お欠き」で、お餅を欠いて焼いたり油で揚げたりしたものでした。
豊臣秀吉は「なまこ餅」と言われる、平たく棒状にした餅を切って火であぶった「かき餅」が大好物で、いつも身近に置いて間食として食べていたそうです。
せんべいは、飛鳥時代に中国から伝わってきものが最初と言われていますが、水と小麦粉を練って焼いたものと言いますから、かなり趣が違います。
現在のせんべいの製法を定着させたのは、埼玉県の草加と言われています。
保存食として、長旅の食料として作られていたのがはじまりです。
地方で定着していて愛されている米菓。
最近では、中国や韓国のお客様が日本のお土産として大量に購入される例も見られる人気商品になっています。
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