どんなに当たりが出てもお店は損しません~愛菓子案内人 VOL014

今回の『愛菓子案内人』は昔懐かしい駄菓子のお話です。
近所に駄菓子屋さんはありますか?

当たりが出たらもう一個!。
大変得した気分で、クジを引いたり包装紙をめくったり、わくわく楽しい思い出です。

さて、この当たりつきの駄菓子。
当たりがいっぱい出たらお店はその分損をしているのか、というお話です。


駄菓子屋で買ったお菓子に当たりが出たら、そのお店ですぐに10円、20円、30円のお菓子と交換することができる当たりくじ付きお菓子。

当たりがどんどん出たら、お店は損をするんじゃないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、心配は要りません。

014-01たとえば、当たりが400円分だったとしたら、100個入り1ケースのお菓子に対して、メーカーさんは40個をサービスして140個を1ケースとして納入しますので、お店は全く損をしません。


ただし、このような当たりが出ると交換してくれるという仕組みは、レジを通すスーパーではできません。

昔ながらの駄菓子屋にしかできないのです。

昔は、一日の小遣いが50円くらいだったでしょうか。

お小遣いの中から当たりつきの駄菓子を買うという楽しみがあったのですが、今は取り扱うお店も大変少なくなり、当たりが出たらその値段のお菓子がもうひとつもらえるという楽しさを味わうこともなくなりました。

そういう駄菓子屋さん、「がんばってください!」と私は応援したいですね。

正氣屋製菓(まさきやせいか)は、お菓子を買って当たりがでたら嬉しい、わくわくする楽しさを子どもたちに味わってもえる駄菓子屋さんを応援します。

駄菓子屋さんは子供の社会教育の観点から重要ということで、駄菓子屋楽校という活動がじわじわと広がっています。

駄菓子屋さんの店の前のスペースを使うのが最適ということですが、
地元の住民の方々や企業の協力を得て、世代を超えた地域活動として地域の絆を深めているようです。

山形の中学校社会科教員 松田道雄氏(NPO 駄菓子屋楽校代表)の著書から、そのコンセプトについて、少し長いですが引用させていただきます。

・おばあちゃんの店
・やさしい
・のんびり
・待ってくれる
・子どもたちの憩いの場・自由な場
・おかしを分け合ったり、遊んだりできる社交の場
・常にそこにいる人(安心感・安心社会)
「親と子」「教師と生徒」のように直接的な緊張感を持たずに、逆にその緊張感をゆるめてくれるおじさん、おばさん、おじいちゃんおばあちゃん。

・学校と離れた放課後の異年齢集団による、子ども社会形成の場  

・治外法権の場
親からもらったこづかいで、学校では禁止されていたメンコ・ベーゴマなどの勝負事の遊びも自由にでき、親から禁止されている買い食いも自由にできる。
といっても、決して行き過ぎることのないように、適度に抑制するお店のおばさんがいる。

・子どもの社交場
人間関係のスキル(技術)を学ぶ、大人でいえば居酒屋などのように、社交場とともにくつろぎの場・ストレス解消の場

・店は生きた社会的学び・生きた学校(店先学校)
かつては畳屋さん、表具屋さんといった職人の手作業を見たり、八百屋さんの影で箱を積んで遊んだり、買い物客でにぎわう時も子どもがどこかの隅ではしゃぎまわっていた。
商店や職人の作業場で活気ある町は、様々な生活の技術を学ぶ場であった。

現代の子は会話のない、コンビニやスーパーで買い物をする。

日常生活の交わりを通じて、人間そのものについての認識や一人一人の人格などについての認識を蓄積していった。

現代は商店街の魚屋さんや八百屋さんが持っていた、買い物や教育や散策や、コミュニティーの醸成といった複合的な機能は見捨てられつつある。

これらの店の効用は、スーパーやチェーン店にはありません。
「屋」のつく家庭的な個人商店の効用なのです。

・店は消費者に主権がある『自由で開いた出会い』
『店』の教育力を再生すること。
『生きた学び』を体験させること

生活のにおいのないところでは、「生活力」は育たず
社会のにおいのないところでは、「社会力」は育たず

子どものその力は大人の力量にかかっている。

いいですね。
“といっても、決して行き過ぎることのないように、適度に抑制するお店のおばさんがいる”

確かに当たりが出るまで小遣いを使いはたしそうな子に、
「今日はこれくらいにしときや」と言っておまけをくれた駄菓子屋のおばちゃん。

爆竹を買ったら「人のいないところで遊ぶんやで」と必ず言ったおばちゃんに、学校では教えてもらえない、いろんなことを学んだ気がします。

「商売とは、利益追求にあらず。地域や人に貢献した残りが利益で、それは食物を食べて体に栄養を吸収したあとの残りカス、うんこのようなものだ」

と言った高名な経営者もいらっしゃいましたが、近所の駄菓子屋さんというのが、まさにこれを実践されていた具体例であったような気がします。

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菓子卸の正氣屋製菓(まさきやせいか)では、日本各地を足で探して集めた地域限定菓子のみ、約800社30,000アイテム以上を取りそろえております。
地方菓子の専門卸としては、国内最大級の品ぞろえです。

日本全国どこでも営業マンがお伺いして、食品卸様、スーパー様、小売店様のさまざまなご要望に合わせてご提案をさせていただいております。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

よくあるご質問

Q:取引開始までの流れを教えてください。
A:お問い合わせをいただいた後、各エリアの担当営業がメール・お電話などでご連絡させていただき、当月または翌月に御社にお伺いしてお取引条件やご提案を差し上げます。

Q:発注単位(ロット)はどのくらいから可能ですか?
A:ご発注は1商品200ピース(20入x10箱等)程度からでお願いしております。
 (The minimum lot you order is 200pieces)

Q:このお菓子がどこで販売されているか教えてください。
A:弊社は元卸でございまして、主に食品卸様を経由してスーパー様や小売店様に配荷されるため、大変申し訳ございませんが、どこで販売されているかについてはわからず、お答えすることができません。

Q:個人で購入はできますか?
A:弊社は個人様向けの販売は行っておりません。

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